2009年12月24日

故郷だより  19

前略   木の実さま

いよいよ、今年も最後になるね。
君の一年間は「おとう」の一年間に比べて、
目の回る速さで通り過ぎた「出来事」や「出会い」があったんだろうな。
「おとう」も20歳のころを振り返ってみると、
忘れてしまった事の方が多いくらいいろんなことがあったね。
今考えると、大切な何かもその時代に置き忘れて来てしまったかもしれないな。
そうなんだ、時間は想い出としてなら取り戻せるけど、過ぎた月日は取り戻せないだよ。

だから「木の実」よ、今の一日を精一杯大切に生きてください。
「今日は、今日しかないのだから」

我が北相木村は冷蔵庫から冷凍庫のような冬を迎えている。
昨日の朝はマイナス14℃までさがっていたね。

故郷だより  19

雪が少ない分、冷えてきたよ。
昨年は凍らなかった「たんぼリンク」も見事に凍り、
村の子供たちがスケートをはじめているよ。
君もずい分、あのリンクには通ったもんね。
それに今年は加和志湖も凍り始めたんだぜ。

故郷だより  19

もちろん三滝の氷も半分くらいまで伸びてきているから
今年はきっといい氷注になると思うよ。

「おとう」が20歳の頃、新宿の厚生年金ホールってのがあって
その近くに、「ユイ音楽工房」っていう事務所があったんだ。
現在の「フォーライフ」の原型だな。
当時は「吉田拓郎」「かぐや姫」が、あれよあれよと世に出て行き。
フォークブームのはじまりだったな。
「おとう」たちもそれに続け・・・・・とばかり、事務所の隣にあった
御苑スタジオってところで毎日「デモテープ」をつくっていたね。
昔はテープに録音していたのでカビや傷がついて、それらの曲が聞けなくなっていまったけど
けっこう良い曲があったはずだね。世の中には出なかったけどね。

ま、そのあとにいろいろあって30歳まではミュージシャンとしても作詞家としても
なんとか食べていられたんだから君の大先輩なわけだよ。
でも、なんで「おとう」がその道をはずして「田舎暮らし」へと進んだかは
まだ詳しい話をしていないよね。

故郷だより  19

それは、今の「木の実」にそんな話をしても仕方がないし、いまの君は
前だけ見ていればいいんだよ。と思うからだ。
ただ少しだけアドバイスをするならば・・・・・「手をぬくな」
どんな小さなこだわりにも、人が入らないライヴや納得いかない仕事でも
決して「手をぬくな」
世の中っていうところは「手をぬいた」やつには冷たいもんだよ。
「今日は、今日しかないのだから」・・・・・ね!!

この時期になるとむしょうに聞きたくなる曲があるんだ。
ちあきなおみの「黄昏のビギン」と平原綾香の「明日」
この二曲は暮れの東京の忙しさを忘れさせてくれるだな。
師走のバタバタした時間にこの曲を聞いて、自分を見つめなおしてください。      父拝

故郷だより  19
峰尾勝巳
家具工房「夢屋」主宰 



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Posted by アイナガノ at 10:00│Comments(0)北相木村
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